社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

自身の教師哲学

 社会が抱える問題に子どもが本気で働きかけた時、社会に小さな変化が起き、その小さな変化の積み重ねでこれまでになかったムーブメントが起こる。子どものもつ純粋な思いに大人が感化され、一人、また一人と大人の行動が変わり、その行動の変化から社会的なムーブメントにつながるのだ。これは、観光交流課と協働で行った金沢パンフレット作成プロジェクト(H27)、市民協働推進課、金沢星稜大学、アルコと協働で行ったアルコ活性化プロジェクト(H28)で実際に感じたことである。そのムーブメントの起点となった子どもたちは、社会から価値づけられ、感謝されることから、自分たちの学びに誇りをもつようになる。そのような学びの経験は生涯忘れることのないものとなり、子どもたちの自尊感情の向上にもつながる。

 また、自分たちの学びが誰かのためになっているという学習に意義を見出した時に、子どもは主体的に学びへと向かっていく。たとえ、大人達から自分たちが提案したことを却下されたり、学習展開上で困難な状況が起こったりした時にも、子どもたちは前を向き、学びに向かっていく。そして、その学びに向かっていく過程において、資質・能力が身につく。つまり、個が育ち、さらには強い集団が生まれる。このことを総合的な学習の時間で感じさせたいというのが自身の教師哲学である。