社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

総合2020構想

 新型ウイルスの休校措置に伴い、このブログも更新が止まっていたが、あらためてスタートする。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)文章力の向上という2つの目的で始めたこのブログではあるが、振り返ってみると異なる役割を果たしてくれていたように思う。第三者がこのブログを他者に紹介してくれることを通して、自身の取り組みの認知を高めてくれるという点で大きな意味があった。今年度もこのブログからまた新たな人と人とのつながりが生まれることを期待したい。

 

 また、第二波、第三波に伴う休校措置の際に自ら学んでいけるよう、時数制限などはある中でも、総合はしっかり取り組んでいくこととする。さらに、コロナ禍の中、様々な場面でニューノーマルが求められている時期だからこそできる実践を目指していく。社会に変革が起こるところに、子どもたちが飛び込んでいくことで得られるものは大きい。また、三密を避ける授業展開や、校外へ出ることなどが難しいため、自身が取り組んできた総合のスタンスを変えざるを得ない。だが、それを逆にチャンスと捉え、この状況の中で、新たな総合に挑戦していくこととする。

 

 いろいろ考えたが、今年度は金沢市近江町市場を題材にした。ちょうど来年に開場300年を迎えるようである。今年度の構想は以下の通りである。

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総合2020構想

 

 「お!のある暮らし~近江町で働く人たちが綴る、おみちょのホンネマガジン~」第14号のおみちょのホンネ座談会に「地元の人にとっての近江町市場のあるべき姿というものをここで改めて見直さなければならない」という記述がある。先にも述べたが、このような中に子どもが参画することの意味は大きい。また、最近、何度か市場に足を運んだり、近江町市場の委員会に出席させていただいたりする中で、働く人の生の声を聞くことができている。確実に言えるのは、その至るところにこだわりや思いを感じるということだ。題材としての価値は非常に大きい。問題は、子どもに対し、課題意識をどのようにもたせるか、課題意識をどう持続させるか、この点については、今後じっくり考えていくこととする。