ゲーム交流を振り返り
ゲーム交流が行われた週明けに振り返りを行った。ざっくばらんに「どうだった?」と問うた。子どもたちからは、「操作キャラがなぜかドンキーコングになった」、「なぞの人物が乱入してきた」などのハプニングの内容から、「実はすごく緊張していた」、「プレッシャーがあった」といった生々しい思いなどを述べていた。
そんな中で、ある子が「残念だけど、失敗してもよかった」と発言した。どういうことかを深く掘り下げると、「うまくいかなかったら、またみんなで考えればいいと思っていた」と答えていた。このことについて、他の子たちに「今の意味分かる?」と問うと、「分かる分かる」という声があがり、「どうすれば成功するかをまた考えて成功させばいい」という意見が出てきた。非常にたくましい集団になったものだと感じた。このマインドが非常に大切だと思い、これまで取り組んできただけに何ともいえない嬉しさを感じた。
大人になればなるほど、失敗を避けるような行動を取りがちである。ただ、そこからは新たな価値を創造していくことはできない。新たな気づきが生まれないからだ。そして、失敗してもそこからまた考えればいいというマインドは、大人になってから芽生えるものではないと最近強く感じている。そんな意味で、今年の実践からの学び(目の前に壁があり、うまくいかないことの連続)が子どもたちの心に深く刻まれてほしい。
また、XさんとYさんの感想も聞きたいということが出てきたので、後日、Zoomで互いの感想を述べ合った(これは当初から計画をしていたが…)。
XさんとYさんの感想に共通していたのは、「子どもたちの思いを強く感じたから自分も頑張った」というものであった。子どもの思いが大人の心に火をつけ、新たな価値を生み出していくことはこれまでにもあったが、今回の事例はまさにその際たる例である。子どもたちにも年間の学びを振り返らせるが、自分自身も今年度の実践を深く省みていきたい。