社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

ゲーム交流を振り返り

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 ゲーム交流が行われた週明けに振り返りを行った。ざっくばらんに「どうだった?」と問うた。子どもたちからは、「操作キャラがなぜかドンキーコングになった」、「なぞの人物が乱入してきた」などのハプニングの内容から、「実はすごく緊張していた」、「プレッシャーがあった」といった生々しい思いなどを述べていた。

 そんな中で、ある子が「残念だけど、失敗してもよかった」と発言した。どういうことかを深く掘り下げると、「うまくいかなかったら、またみんなで考えればいいと思っていた」と答えていた。このことについて、他の子たちに「今の意味分かる?」と問うと、「分かる分かる」という声があがり、「どうすれば成功するかをまた考えて成功させばいい」という意見が出てきた。非常にたくましい集団になったものだと感じた。このマインドが非常に大切だと思い、これまで取り組んできただけに何ともいえない嬉しさを感じた。

 大人になればなるほど、失敗を避けるような行動を取りがちである。ただ、そこからは新たな価値を創造していくことはできない。新たな気づきが生まれないからだ。そして、失敗してもそこからまた考えればいいというマインドは、大人になってから芽生えるものではないと最近強く感じている。そんな意味で、今年の実践からの学び(目の前に壁があり、うまくいかないことの連続)が子どもたちの心に深く刻まれてほしい。

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 また、XさんとYさんの感想も聞きたいということが出てきたので、後日、Zoomで互いの感想を述べ合った(これは当初から計画をしていたが…)。

 XさんとYさんの感想に共通していたのは、「子どもたちの思いを強く感じたから自分も頑張った」というものであった。子どもの思いが大人の心に火をつけ、新たな価値を生み出していくことはこれまでにもあったが、今回の事例はまさにその際たる例である。子どもたちにも年間の学びを振り返らせるが、自分自身も今年度の実践を深く省みていきたい。