社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

2020-01-01から1年間の記事一覧

金沢からかみ団扇づくり

前回の記事で取り上げた内容のうち、金沢からかみ団扇づくりについて取り上げる。「金沢からかみ団扇づくり」と「アプリづくり」の同時並行で行っていたため、時間を遡っておっていく。 koufuku54.hatenablog.com 7月に登場していただいたオリンピック関連…

現状の打開策

規定路線の決め決めで動いていないこともあり、総合の授業展開を完全に見通すことはできない。(既存のカリキュラムをなぞるだけのものは非常に容易であるが…)実社会とのつながりの中で、落とし所を水面下で探ったり、交渉をしたりすることが必要であるため…

目の前に現れる壁

(先々週の授業であるが、間に何をしていたかについては後日の記事で取り上げる。) 子どもたちはアンケート結果の分析を行い、見出した課題の解決策を考えた。前回 、近江町市場振興組合の方に教室に来ていた段階から、考えたアイデアを聞いてもらおう!と…

子育て世代の地元客を呼び込むアイデア

2週間分まとめて掲載する。子育て世代の地元客を呼び込むアイデアを検討した。黄色が児童が考えたアイデアである。視察があった授業であったため、指導案も記載する。 参加者の方からは「子育て世代」というキーワードを子どもはどの程度理解しているかとい…

アイデアを生み出す方法

前年度の実践の課題をどう打開するかということをじっくり考えてきたが、そのパズルのピースが2週間ほど前に全てつながった。タイミング的にも今がちょうどいいと思い実践した。本筋の授業とは異なる展開に1コマ(+家庭学習)時間を設けた。 前年度もこの…

理由の検証

どっぷり学習で浸かっていることもあり、本学級の子どもたちは近江町市場が大好きである。「なんで行かんのかが分からん!」という発言があったように、素朴に観光客数の方が多いということについて強く疑問に思っているようだ。 そこで、地元客近江町市場に…

大目標の達成と達成のための道筋

今年度はスタートが約2ヶ月遅れたこともあり、先週やっと大目標の設定とその目標達成のための道順を共有することができた。 特に学習計画を考える際には、こちらの想定をはるかに超えてきていた。昨年度の総合のことを引き合いに出し、発言する児童が多く、…

GT来校

自分たちだけで解決できないことが出てきたこともあり、GTを教室にお招きした。夏休みに数名の子どもが近江町市場商店街振興組合に直接伺っていたこともあり、その子どもから、ぜひ招きたい人がいるということで振興組合の職員の方に来ていただくことになっ…

発表内容の確認&リサーチチーム補足

4回にわたるプレゼンチームの発表を模造紙に整理し、プレゼンチームが発表準備をしている間にリサーチチームが調べていたことの補足説明をする時間を設けた。「自分のノートにはハテナはメモしているけど、みんなはどんなハテナがあるか整理したい」という…

プレゼンチーム発表②

当初は3コマを計画していたが、一人一人の発表のあとの質疑応答・感想のフィードバックに時間がかかっていたこともあり、追加で1コマ(合計4コマ)が必要となった。ちなみに、子どもたち曰く、”へぇ〜”や”ハテナ”だけではなく、”やっぱり”があるとのこと…

プレゼンチーム発表①

プレゼンチームに所属するメンバーが独自に調べてきた内容をそれぞれ発表する。13名がプレゼンチームに所属しているため、約3コマ必要である。現時点では、2コマが終了し、9名が発表を終えた。教室後方部のプロジェクターで発表し、それぞれの発表内容…

プレゼンチームとリサーチチーム

プレゼンチーム(自身がすでに調べたことを発表する)とリサーチチーム(近江町市場の気になることを調べる)のどちらに所属するかを確認し、それぞれで学習を展開していく。3コマの分のことをまとめて取り上げる。 プレゼンチーム プレゼンチームの4年は…

2学期授業構想

昨年度は総合を中核にしながら、国語科と横断的に学習を展開していった。教科横断的に授業を展開させていくことの有用性と奥深さを感じたので、今年度は国語科だけではなく、異なる教科でも同様に行っていきたい。ひとまず、現時点では以下の様に考えている。

2学期のビジョンをもつ

どうしてもブログの更新の優先順位が低くなってしまうことから、投稿の頻度が下がってしまう。だが、このブログによって実践でつながりをうまれるという点と、取り組みを想起できる点にいて大きな役割を果たすことが分かったので、無理ない範囲で継続してい…

近江町市場への興味関心を高める

客数が減っているので、何かしたいという気持ちや思いは素晴らしいが、そもそも知っているのかということを問うところから学習がスタートした。ネームでどのあたりに一づくかを把握させ、その後、何を知っているか、何を知りたいかを整理させたところで授業…

近江町市場導入

今年度のメインである近江町市場に目を向ける時間である。本当は、第一サイクルにもう少し時間をかけたかったが、夏休みの期間に各自で追究できるようにするために、急ぐこととした。 今回の授業はどうアプローチするか本当に長い期間をかけて考えた。近江町…

オリンピック運営に関わる人の思い

<オリンピックの運営に関するコロナの影響>、<そもそも金沢は運営に関係してるのか>というところは解決していないということで、オリンピック関連事業推進室の方をGTとして招いた。 展開は以下の通り。 1.ねらい ・金沢市におけるオリンピック事業の取…

実際にかかった人、スポーツ選手の思い

前回の記事に取り上げた「コメント欄の資料が多過ぎてどれを見ればいいか分からない」という課題を授業冒頭部で確認した。前回途中で終わっていた実際にかかった人、スポーツ選手の思いを明らかにするとともに、コメント欄への書き込みに関する課題の解決策…

Google Classroom活用状況

前回同様、授業の内容をGoogle Classroomにアップした。 koufuku54.hatenablog.com コロナウイルスにかかった人と、スポーツ関係者は十分に聞けなかったということを確認して終了したため、そのもやもやから、多くの子が、自分で調べ、リンクを貼っていた。2…

コロナウイルスの影響の実際

Google Classroomで各々がインタビューしてきた身の回りのことを共有する。移動教室で児童が不在の空き時間を利用し、児童が調べてきたことを黒板に位置付けておいた。 「気になるところはある?」と問い、そこの分からなかったことをもとに学習を展開してい…

授業と授業のつなぎ目

総合の授業は週に2コマしかない。このコマとコマの間、児童の意識をつなぐことを大切にしてきた。このことは、昨年度も自分の中での課題であり、いろいろな取り組みをしてきた。大げさかもしれないが、このつなぎ目をしっかりすることが総合の成否の一つの…

学習の方向付け

蓄積してしまっていたので、2回分の授業をまとめて掲載する。 オリエンテーション後、子どもたちからは、「今年の総合何になるんかなぁ」という声が多く聞かれた。質問されることもあったが、「みんなでハテナが見つけないといけないね」と返しておいた。総…

オリエンテーション

新たに入った3年生にとって、総合的な学習の時間は未経験である。具体的なイメージを持たせることは難しいが、今後の展開を考えた時に、少しでも「楽しそう!」というプラスの印象をもってもらいたかった。 そこで、4年生に、去年の総合はどうだったかを語…

総合2020構想

新型ウイルスの休校措置に伴い、このブログも更新が止まっていたが、あらためてスタートする。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)文章力の向上という2つの目的で始めたこのブログではあるが、振り返ってみると異…

【2月28日】総合的な学習の時間最終授業

新型コロナウイルスによる休校要請を受け、本当に残念ながら総合の授業を終わらざるを得なくなってしまった。休校の決定を伝えたところ、一番最初の反応が「成果報告会は!?」であった。関わって下さった多くの方をお招きし、マスコミ関係者にも来ていただ…

【2月第3週】成果発表会に向けての準備

成果発表会にむけて準備に取り掛かっている。クラスを5チームに分け、それぞれがすべきことを考え、行動している。発表をする【体験チーム(考えた体験について)】、【総合プロセスチーム(一年間の学びについて)】、【空き家チーム(空き家問題について…

【2月14日】クラウドファンディングサイトの文章を考える

クラウドファンディングの本格実施に向け、準備が進んでいる。サイトの文章の大半は滋彦社長が担当して下さっているのだが、一部を子どもが担当することになった。本時は、その文章を考えることとした。 よく分からない人にお金をあげることがないのと一緒で…

【2月10日】今後の方向性の確認

7日のテレビ会議の内容がもりだくさんであったため、一度整理することとした。2つの要素(①IN KANAZAWA HOUSEにて学習の成果報告会を行うこと、②専門家の方と一緒にクラウドファンディングに挑戦すること)についてそれぞれ詰めていくこととした。 第一に…

【2月7日】テレビ会議

今後のスケジュールをつかむため、滋彦社長とテレビ会議を行った。滋彦社長から、子どもたちに、1)IN KANAZAWA HOUSEにて学習の成果報告会を行うこと、2)専門家の方と一緒にクラウドファンディングに挑戦することに関する打診があった。まず、発表につい…

【1月21日・28日】体験の具体化

専門家の方をお招きし、それぞれの体験の具体について考えた。ゴール意識を持たせるためことが重要であるため、「変わってもいいから、体験の具体を今日の時間の中でもってほしい。」ということを滋彦社長に伝えてもらった。その後、それぞれのチームの現時…