社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【一次第3時】「きけん」の看板から空き家の問題点について考える

<授業構想> ねらい:空き家がもつ危険性を起点にしながら、空き家の問題点について自分なりに考えることができる 多くの児童が疑問にもっていた「どうしてきけんなのか?」ということを取り上げる。空き家は、防災、防犯、衛生、景観という4つにおいて地…

【一次第2時】空き家見学の情報整理

<授業構想> ねらい:見学した際に気になったことを整理し、空き家がもつ危険性に目をむけることができる。 たくさんの気付きを観点別に整理することが必要である。子どもの疑問の大半は、どうして放置しているのか?どうして危ないのか?であるがゆえに、…

【一次第1時】空き家との出会い

<授業構想> いよいよ総合的な学習の時間が本格的にスタートする。本時では、コアの一つである【探究心をくすぐる事象を提示する】ことを手立てとする。 校長先生からの「単なる3年生への〇〇町案内ではなく、どうせ行くならハテナを見つけてくるべし(本…

単元の概略と授業省察の視点

単元のねらいを以下のように設定した。 金沢市における空き家問題の現状や取り組みを知り,課題を解決していくには適切な手順があることに気づくことができる。(知識及び技能) 課題解決の過程において,自ら課題を見出し,必要な情報を収集し,整理分析・…

空き家問題の実践化に向けて

前回の記事で、空き家問題を取り上げるネックについて取り上げた。今回は、その状況下でどのような手立てのもと、実践に取り組んでいくかについて考えたい。現時点では、以下の5つをコアとしたい。 探究心をくすぐる事象を提示する 空き家問題という遠い題…

空き家問題を取り上げるネック

空き家問題というのは小学校3・4年生にとって総合的な学習の時間に適した題材であるとは言い難い。その理由は以下の3つに整理できる。 児童から遠い題材 小学校3・4年生の総合的な学習の時間における題材として、一般的なものは校区にある歴史事象や伝…

空き家問題を題材化する理由

空き家問題は、空き家の所有者のみの問題ではない。空き家問題を解決するためには、地域住民、行政、民間企業の協働体制が不可欠である。金沢市では、空き家対策として以下の協働体制を構築しようとしている。 空き家対策に取り組む輪 みんなで取り組む空き…

今年度の総合的な学習の時間の題材

今年度の総合的な学習の時間の題材は、空き家問題を取り上げるつもりである。まずは、この国が抱える空き家問題の状況を整理する。 総務省(2019)は、実態調査を行い、現状を以下のように述べている。 人口減少や既存の住宅・建築物の老朽化、社会的ニーズの…

自身の教師哲学

社会が抱える問題に子どもが本気で働きかけた時、社会に小さな変化が起き、その小さな変化の積み重ねでこれまでになかったムーブメントが起こる。子どものもつ純粋な思いに大人が感化され、一人、また一人と大人の行動が変わり、その行動の変化から社会的な…

総合的な学習の時間にこだわりをもつ理由

総合的な学習の時間における目標を以下のように設定されている。 探究的な見方・考え方を働かせ,横断的・総合的な学習を行うことを 通して,よりよく課題を解決し,自己の生き方を考えていくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。 探究的な学…