社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

総合的な学習の時間にこだわりをもつ理由

総合的な学習の時間における目標を以下のように設定されている。

探究的な見方・考え方を働かせ,横断的・総合的な学習を行うことを 通して,よりよく課題を解決し,自己の生き方を考えていくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。 

  1. 探究的な学習の過程において,課題の解決に必要な知識及び技能を身に付け,課題に関わる概念を形成し,探究的な学習のよさを理 解するようにする。
  2. 実社会や実生活の中から問いを見いだし,自分で課題を立て,情報を集め,整理・分析して,まとめ・表現することができるようにする。
  3. 探究的な学習に主体的・協働的に取り組むとともに,互いのよさを生かしながら,積極的に社会に参画しようとする態度を養う。
小学校学習指導要(平成29年告示)領解説総合的な学習の時間編より引用

 総合的な学習の時間は、探究的な学習の過程を学習の本質として捉え、中心に位置付けている。必然的に、問題解決的な学習活動が展開していく。それゆえ、総合的な学習の時間が真に機能した際には、学びのフィールドは教室から社会へと広がり、オーセンティックな学びが可能となる。題材を自分なりに見つめ、課題を見出し、解決方法を考え、情報を発信していく中で、新たな課題を見出していくというこの探究的な学習サイクルは、まさに予測困難な時代を切り拓く力が身につく学習展開そのものであると言える。

 だが、実際は、総合的な学習の時間は軽視されているように感じる。各自治体のカリキュラムは作成されているものの、カリキュラムをこなすことが目的となり、カリキュラムの向こう側を見据えながら行っている実践は少ないように思う。それゆえ、ここであらためて、総合的な学習の時間の授業づくりについて見直し、本来の総合的な学習の時間が意図しているものを整理分析しながら、自身の総合的な学習の時間の授業づくりについて考えていくことは意義のあることだと考えた。

 本ブログを、自身の総合的な学習の時間における授業づくりのプラットフォームとして位置付けていくこととする。