社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

【一次第6時】空き家をへらす4つの方法から自分たちができることを整理する

今回は少し簡略化する。

<授業構想> 

ねらい:空き家をへらす4つの方法を整理し、住む以外にどんな空き家の活用方法があるかを考えることができる

  1. 学習をふり返り、課題を共有する
  2. 空き家をへらす4つの方法の可能性について話し合う
  3. 活用する=住むととらえると限界があるということを知る
  4. 学習を整理し、今後の方向性をつかむ

 展開部で、「(自主学習とつなげて)新築住宅が増えているので、中古物件の空き家が売れるはずがない」という児童の意見を取り上げ、住む以外にどんな空き家の活用があるかを現時点で考えさせてみることとする。

<授業省察> 

f:id:koufuku54:20190619175452j:plain

 導きたい方向性が明確にあったため、強引な授業展開であったように感じる。大事になことは今後どのように展開させるかを検討することである。なお、今回は、ふり返り内容の領域別に見ることではなく、現時点でどのようなアイデアがあるかを整理する。

  1. 理由とともに活用方法を考えられる(9人)
    ・オフィス(家賃が安いし、パソコンさえ置ければそれでいいから)
    ・海の家とか年季が入ったもの(空き家は独特の味があるから)
    ・お店(人が集まるから)
    ・くつろぎ場(地域の人の絆が深まるから)
    ・旅館(人があつまるようになるから)など
  2. 理由はないが活用方法を考えられる(15人)
  3. 活用方法を考えられない(0人)

 やはり、現実味がないものが出てきている。その原因は、管理されている空き家についてはスライドの写真を見ただけであるため、イメージがつかないからであろう。いくら空き家のよさを残して、住む以外にどんな活用が考えられるかについて意見を述べあっても深まりがない。それゆえ、実際に管理されている空き家を見て、イメージを深めることが必要だ。今回はその部分に気づけたことが大きな成果である。