社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

【9月12日】株式会社こはく山田滋彦社長GT

教室に訪れていただいたあとりいえのやまださんに来ていただいた際に、「みんなが考えた住む以外の空き家の活用方法をすでに実現している人がいる」ということで、株式会社こはくの山田滋彦社長を紹介していただいた。実際に会って話を聞きたいという声が多く、ゲストティーチャーとして教室に来ていただいた。今回は、以下のような流れで授業を展開していった。

なお、本ブログに記載はしていないが、この授業の前に一時間、そもそも自分たちのアイデアにはどんなものがあったか、株式会社こはくのホームページで取り組みの概要を確認する時間を確保している。

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山田社長が取り組んでいる町屋を活用した事業の背景にある思いにふれることが今後の展開への大きな原動力となるため、ここでは、町屋を利用している理由について考え、山田社長に語ってもらった。授業構想の段階では、「町屋を守っていきたいから行っているのではないか」という考えが出てこないと考えていたが、多くの児童がこのことを予想としてノートに記述していた。おそらく、やまだのりこさんにお話しいただいたことが印象に残っているのだろう。学習掲示に位置付けていたわけではないが、これだけ児童の中に落ちているということに驚いた。やはり、ゲストティーチャーのもつ力は大きい。同様に山田社長の「古い町並みを残したい」「地元の人にも好きになってほしい」という思いは強く児童に落ちていたように思う。

また、山田社長が借りている物件(元空き家)を活用した事業のアイデアを今後考えていってほしいと最後に話をいただいたが、休み時間にもずっとその話をしている児童が多く、確実に土俵に乗ったという手応えを感じた。

(以下は子どものふり返り)

  • 私は山田社長の話を聞いて、古い町並みを残したい!という思い(強い)が私のおくまで届いて、私も思いがこみあげてきました。山田社長は、地元の人、つまり私たちにも好きになって欲しい、そんな思いもあり、空き家にふれているパートナーにもなってほしいし、応援したい気持ちでいっぱいです。また、今日この日があったのは、”縁”を大切にしたからこそ、ツキが回ってきたのだと思います。山田社長にも感謝を伝えたいです。
  • 私は、今日の授業で山田社長は「古い町並みを残したい」、「地元の人にもすきにあってほしい」という思いがあったから、あえて町屋を利用していることが分かりました。これから、山田社長に教えてもらった築100年くらいの空き家の活用方法について考えていきたいです。
  • 山田社長に感謝です。古さをいかしたものをいろいろ提案して、実現したいです。そして空き家に興味をもってもらって、空き家がゆくゆくは減ってほしいです。できるのなた、もっと空き家を活用していくことが増えてほしいです。山田社長と紹介してくれたやまだのりこさんに感謝です。今日がパートナー記念日になりました。