社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

授業力向上ゼミ・今後の方向性について

 金沢大学授業力向上ゼミでこの取り組み及び構想について発表を行い、たくさんのご意見をいただいた。以下のスライドが自身の総合の授業づくりで大切にしていることを端的に表したものである。このことを念頭に起き、これまで実践に取り組んできた。ただ、これからの授業展開について整理すべきことが多く出てきたので、ここで整理しすることとする。

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自身の総合における授業観

 これからの展開は、以下のように考えていた。

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今後の方向性

 まずは、見学してきた町家の活用アイデアについて考える。ただ、先日の見学終盤に山田社長から、「町家を体験の場として活用する」という条件を提示してもらったため、その条件に基づき、ここでは子どもの純粋なアイデアを大切にしていく。つまり、どこをターゲットとするのか?そもそもどんな課題を解決するための体験の場なのか?といった点については、Step4では子どもたちに求めない。この点についての指摘は、山田社長からプレゼンを見た講評の中に位置付けてもらい、その中に事業化していく際のビジネスモデル(子どもたちが理解できる表現に落としたもの)を提示してもらおうと考えていた。ただ、参加者の中から、このStep5が子どもにとって、難しく、純粋なやりたいという意欲が減退していくのではないかというご指摘をいただいた。個人的には、このモデル提示こそ、子どもたちが主体的に学びを進めていく指針となると考えていたのだが、修正が必要であるということが分かった。

 具体的な改善策として、「何度もプレゼンを繰り返し、アイデアの質を高めていく」ということを代替案として提示してもらえた。確かに、これならば、無理のない範囲での展開が可能である。プレゼンを見せる相手を毎回変え、得られるフィードバックからさらなる課題が見つけ、その課題解決に向け、主体的に学びを進めていくという展開としたい。ただ、見てもらう相手をどうするのか?どんな切り口でのフィードバックをしてもらうのか?など、さらに内容を詰めていかないといけない要素が多々ある。この点については、現時点で明らかになっていないため、引き続き検討していくこととする。