社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

【10月11日】各グループの課題を調べる

 国語科「話すこと・聞くこと」領域における題材収集として、プレゼンのために必要な情報の収集を行った。前回の記事でも取り上げたように、各グループで取り組む内容が異なるため、新着状況の把握をしなければならない、その見える化のため黒板に現在取り組んでいることを書かせることとした。なお、現時点では本ないしは、インターネットをもとにそれぞれの課題を調べている。

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 以下では、2つのグループを例にあげ、どんな課題に取り組んでいたについて述べる。

  1. 染物チーム
     まず、<染物にはどんな作り方の種類があるか>を調べていた。その中から、体験として簡単にできそうな玉ねぎ染めに着目し、他にも簡単にできそうな野菜を使った染物はないかを確かめることとなった。<たまねぎ以外にどんな野菜をつかった染め方があるのか>ということを調べ、なす、にんじんなど色のついた野菜を使っても簡単にできるということを見出していた。その報告を受け、「全国どこでもできる体験ではな意味がなにのではないか」と述べたところ、「加賀野菜を使って染物できんかな」というアイデアが出たため、加賀野菜で色がついているものはないかを調べている。
     加賀野菜を染物にということは全く想定していなかったため、その発想を大切にしてあげたいと思い、本当にできるのか?ということは口に出さなかった。あとで調べてみると、前例がすでにある。

  2. シルクスクリーンづくりチーム
     まず、<シルクスクリーンはどのように作るか>を調べていた。その後、<どんな作品があるか>を調べ、Tシャツ、絵、タオルなどのグッズを作れるということを明らかにした。その後、どのグッズを作る体験にするとよいかということを現在は話し合っている。この流れは、唐紙づくりチームもほぼ同様の流れで学習を展開させていた。

 課題について家で調べてきたり、関係する資料を持ってきたりしている子が多いことから、展開が驚くほど早い。資料集めに時間がかからないということは、非常に大きな強みである。ただ、インターネットの検索については、一度どこかで確認しておく必要がある。検索になれている子は、キーワードで検索しているが、中にはそうでない子もいる。また、ソースを元に信頼できる情報なのかということについても取り上げたい。

 ちなみに、メールで質問をしたいというグループもこの時間に見られた。このブログでの報告も含め、全て教師が担当するのは時間がかかってしまう。せっかくICT環境が整っているので、子どもたちが外とのつながりを確立できるような何らかの工夫をしていきたい。