社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

【10月17日】プレゼンの構成を考える

 それぞれのグループでプレゼンの構成を考えることを行った。「プレゼンでどんなことを伝えるといいのか」と冒頭部分で問うたところ、多くの意見が出されたものの、結果的に「体験の内容」と「それを提案する理由」の2つに分類できた。4年生は昨年度からの指導もあり、構成=ピラミッドチャートという印象が強く残っていたようである。ここは想定通りだが、本時でも活用することとした。ただ、昨年度の研究授業で「ピラミッドチャートの活用が間違っているのではないか」という指摘があったので、自分の中でのシンキングツールのバイブルであらためて確認を行った。検討の結果、今回は基本に忠実な活用の仕方であるのでこの点については、問題ないように思う。

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 だが、今回は個人でそれぞれの項目に何を述べるというかという点でつまづきがあった。総合の授業で調べたことを、整理すればいいだけであったが、それができていなかった。おそらく、総合ノートに記述された大量の情報から、どの要素を取り出すのかというところでつまづいていたのではないか。となると、同様の場面で授業をする際には何らかのスモールステップが必要であると言える。

 ちなみに、個人思考後の共有場面では、以前の国語の授業(本ブログでは取り上げていない)で確認した話し合いに必要な要素を意識させて話し合わせた。個人での状況が微妙だっただけに心配をしていたが、メンバー間で相談していく中で最終的には何とか形になった。

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 次時では、構成をもとに実際に具体的な言葉を考えていくこととする。ただ、構成をもとに原稿を書かせてしまうと、プレゼンではなく単なる音読になるため、この「話すこと・聞くこと」領域ではその癖をできるだけつけさせためにも、極力原稿を書かせることは避けていきたい。

 また次回以降、子供たちがどんなことを考えているかということを、振り返り中心に取り上げていくこととする。