社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

近江町市場導入

 今年度のメインである近江町市場に目を向ける時間である。本当は、第一サイクルにもう少し時間をかけたかったが、夏休みの期間に各自で追究できるようにするために、急ぐこととした。

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 今回の授業はどうアプローチするか本当に長い期間をかけて考えた。近江町市場をテーマとした学習を展開していくために、心に火を付ける必要がある。そのために、何を示すかが問題であった。

 ここでは、結局2種類の資料を準備した。2017~2020年のGWにおける近江町市場の来場者数と、実際の写真である。この資料の提示によって大きな驚きが起こると考えた。

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写真1:2019年様子

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写真2:2020年様子

 実際には、イチバのハコの取り組みを思い出させ、そこから、学習がスタートしたことを確認し、一部(2020年の人数)を隠したグラフを提示→写真1→写真2の順番で児童に示した。だが、ここは少し想定とずれてしまった。もっと驚きの声があがると思っていたが、これまでの学習から予見ができたようである。ここは順番を変えて、視覚的イメージからグラフで確認するような展開がよかったかもしれない。

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 この授業の振り返りには、「チラシを作って呼び込みたい」や「何か手伝えることがあればしたい」などこの状況に参画していこうとする意欲を感じる記述が多々あった。だが、ここには彼らの思いや熱量はまだない。近江町市場に関する情報に多く触れていく中で、もっと〜したいなどの思いや熱量が高まってくるはずである。ここのプロセスがなければ、今後の展開はありえない。「もっと知らないといけない」という気持ちにまずはさせることが必要なことである。