社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

【9月18日】町家活用アイデアをさらに具体化する

前時で考えたアイデアは入り口としてはいいものの、活用アイデアの事業化に向け、今後ますます絞りをかけていかなければならない。それに、実際に見にいくことへの必要感も子どもたちにはない。そこで、前回の授業で生み出したアイデアをさらに焦点化することとした。

今回から「店グループ」、「体験グループ」、「展示グループ」に分かれて、展開していった。そして、それぞれのアイデアをより具体化することをねらいとした。アイデアを考える際に、自発的に動く子供たちの姿が印象に残った。ここでは、iPadに保存した町家の写真を細部まで見直したり、金沢の伝統文化を資料を用いて調べ直したりしている姿が見られた。

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だが、今年度は小集団で議論する経験を重ねてきていないため、どのグループも話し合いの進行が一方的かつ話題が拡散し、十分に議論に深まりがなかった。ただ、これは想定の範囲内であり、今回の子供たちのふり返りにも「自分たちの話し合いがうまく進まない」という困り感を記述していた。

子供たちの発話を録音しているので、そのプロトコルを作成し、子供たちに国語科の話す・聞く領域の授業で提示する中で、どうすればうまく話し合いを進められるかということについても考えさせていきたい。このように総合的な学習を起点としながら、教科横断的に汎用的な能力の育成についても検討していきたい。

(以下は子どものふり返り)

  • 今日の授業を通してアイデアがよりくわしくできたと思います。カフェはカフェでもタピオカとか今のものではなく、あんみつみたいなものを売ればいいと思います。そうすれば、町家にあうと思うからです。
  • 今日の学び方は少し残念でした。盛り上がりすぎて、しっかりと話を聞けなかったからです。次はこのことをいかして、聞きあうことをしたいです。
  • 店だけではなく、体験を組み合わせるというのもいいと思いました。また、町家の)写真の入り口の様子に注目すると、独特でいかにもお店っぽいので、このように考えました。細かい部分まで拡大して写真を見ると詳しいことがわかるので、アイデアを考えるときにもっと詳しくみたいなと思いました。