単元の概略と授業省察の視点
単元のねらいを以下のように設定した。
- 金沢市における空き家問題の現状や取り組みを知り,課題を解決していくには適切な手順があることに気づくことができる。(知識及び技能)
- 課題解決の過程において,自ら課題を見出し,必要な情報を収集し,整理分析・表現を通して課題を解決することができる。 (思考力・判断力・表現力等)
- 金沢市における空き家問題の解決方法を考え、社会に提案したり、実際に行動したりすることを通し、一人の地域住民であるという自覚をもつとともに、自分たちの住む金沢市に対する愛着をもつ。(学びに向かう力)
今回は実践パートナーを探りながら、展開していくこれまでに経験したことのない形での実践である。それゆえ、教師による決め打ちの授業展開ではなく、柔軟に軌道修正を行いながら、実践を構築していく。以下で探究の学習サイクルの構想を示す。
- 第1サイクル:空き家にはどんな問題点があるのか
- 大課題:今後ますます増えていく空き家を減らしていくために、自分たちに何ができるか
- 第2サイクル:空き家をへらすための取り組みにはどんなものがあるか
- 第3サイクル:小学生ならではの視点で、空き家問題を解消の糸口となる取り組みを考えよう
※上部でも述べたが、随時検証を重ねながら進めていくことする。
また、明日より授業が本格的に展開していく。理想的な授業展開とは、最初に描いた展開から、常に実態や状況を考慮し、軌道修正を適宜行いながら展開していくものだと考える。そこで、一時間ごとの授業における省察を、本ブログに位置付けながら、実践の質を高めていくこととする。なお、その際には、今年度の学校研究の関係上、児童のふり返りを重点的に取り上げる。具体的には、毎時間の児童のふり返りを以下の4領域に分類する。この分類を行いながら、授業改善に向けた検討を行っていくこととする。
- 領域1:期待するふり返り以上に、教師の想定を超えた気付きが記述されている
- 領域2:期待するふり返りが十分に見られる
- 領域3:期待するふり返りは見られるが、不足点がある
- 領域4:期待するふり返りが見られない