社会とつながるリアルな学びの実現に向けて

本ブログの趣旨は以下の2点である。(1)社会とつながるリアルな学びを実現する授業の構想と整理の場の確立(2)社会とのつながりの構築

【10月31日】専門家に聞きたいこと

10月29日には、これからの方向性を確認することを行った。その際には、滋彦社長のコメントをもとに、次回のプレゼンではどんな内容を盛り込むことが必要かを確認した。ここでは、1)ターゲットを明確にすること、2)体験の詳細を述べることを条件とし…

社会とつながる実践で学べること

以前の記事で自身の教師哲学について述べた。 koufuku54.hatenablog.com 今回もやはり、子どもたちの姿から、社会とつながる実践のよさを感じたので記事にまとめておくこととする。 現在の子どもは、空き家そのものではなく、「山田滋彦社長に対して、自分た…

【10月24日】プレゼン本番

山田滋彦社長に来校いただき、プレゼンを行った。プレゼン後、滋彦社長が質問し、子どもたちが質問に答えていた。活用アイデアのうち、実現性の高さから【染物チーム】、【伝統作品づくりチーム】、【シルクスクリーンチーム】、【唐紙チーム】、【和菓子づ…

【10月23日】プレゼンの修正を行う

前回取り上げた記事から取り上げてない授業があったが、構成をもとに補足説明を考え(1時間)、資料を作成し(1時間)、リハーサル(1時間)を行った。 24日のプレゼン本番に向けて、それぞれが細部にこだわり何度も練習を繰り返している。前日に何をし…

「話し合うこと」における資質・能力の育成を目指した教科横断的な授業設計

国語科の「話すこと・聞くこと」領域における題材として総合的な学習の時間と教科横断的な授業を行っている。学習指導要領には「目的や進め方を確認し、司会などの役割を果たしながら話し合い,互いの意見の共通点や相違点に着目して、考えをまとめること」…

各グループにおける活用アイデアの詳細

以下が、子どもたちが現在、考えている活用アイデアの具体である。 染物チーム元染物屋であるということを考慮した結果、染物体験をすることを提案することとなった。夏休みに染物体験をした児童が2人いるため、提案が非常に具体的である。また、金…

【10月17日】プレゼンの構成を考える

それぞれのグループでプレゼンの構成を考えることを行った。「プレゼンでどんなことを伝えるといいのか」と冒頭部分で問うたところ、多くの意見が出されたものの、結果的に「体験の内容」と「それを提案する理由」の2つに分類できた。4年生は昨年度からの…

【10月15日】提案するアイデアの弱い部分はどこかを考える

子どもたちの考えた現時点でのアイデアについて、滋彦社長に見ていただいた。アイデア選定の観点(①金沢らしさがあるか、②オリジナル性があるか、③ニーズはあるか)とそれぞれのアイデアに対する現時点での評価を端的に示したスライドを作成していただいたの…

【10月11日】各グループの課題を調べる

国語科「話すこと・聞くこと」領域における題材収集として、プレゼンのために必要な情報の収集を行った。前回の記事でも取り上げたように、各グループで取り組む内容が異なるため、新着状況の把握をしなければならない、その見える化のため黒板に現在取り組…

【10月10日】各グループごとの課題をもつ

子どもが考えた12の体験アイデアの中から、7つにしぼった。山田滋彦社長と相談の上、無形のサービスとなる「方言」、「クイズ・スタンプラリー」及び、差別化が難しい「茶道」、そのものの活用が難しい「庭をつかった体験」をアイデアから除いた。子ども…

【10月7日】町家活用アイデアの共有

町家見学を経て、自分たちで考えたアイデアを共有した。12個のアイデアを全体で確認できた。ここから、自分が取り組みたいアイデアの希望のもと、グループを構成していく。そして各グループでは、(1)(2)(3)について考えさせていくこととする。な…

授業力向上ゼミ・今後の方向性について

金沢大学授業力向上ゼミでこの取り組み及び構想について発表を行い、たくさんのご意見をいただいた。以下のスライドが自身の総合の授業づくりで大切にしていることを端的に表したものである。このことを念頭に起き、これまで実践に取り組んできた。ただ、こ…

【10月2日】アイデアを考えるための町家見学【10月3日】情報の整理

町家でどんな活用ができるかを考えるため、実際に見学に行った。子どもたちは目の前で見る実際の町家の様子に、多くの気づきを得ていた。また、山田社長のご配慮と、趣旨にご賛同してくださった家主の方をはじめ、町家事業に関わってくださっている多くの方…

【9月29日】町屋見学に向けて(授業外)

町屋活用に向けて、アイデアを考えているが、ある子のふり返りに「写真だけでは細かい部分までわからないので実際に見たい。」という記述があった。そこで、終わりの会でそのふり返りを取り上げたところ、賛同の声が多く聞かれた。そこで、実際に町屋に見学…

【9月18日】町家活用アイデアをさらに具体化する

前時で考えたアイデアは入り口としてはいいものの、活用アイデアの事業化に向け、今後ますます絞りをかけていかなければならない。それに、実際に見にいくことへの必要感も子どもたちにはない。そこで、前回の授業で生み出したアイデアをさらに焦点化するこ…

【9月17日】山田滋彦社長の条件にあう町家活用アイデアを考える

株式会社こはくの山田滋彦社長の「借りている物件(元空き家)を活用した事業のアイデアを出してほしい」という流れを受け、町家をどのように活用できるかということを考えた。アイデアを出す際には制限をかけずに数を出すことが大切であるが、突拍子もない…

【9月12日】株式会社こはく山田滋彦社長GT

教室に訪れていただいたあとりいえのやまださんに来ていただいた際に、「みんなが考えた住む以外の空き家の活用方法をすでに実現している人がいる」ということで、株式会社こはくの山田滋彦社長を紹介していただいた。実際に会って話を聞きたいという声が多…

【9月5日】おくりいえプロジェクト

夜の図書館べーるの館長佐々木さんの話に出てきたあとりいえのやまださんに来ていただいた。今回は、以下のような流れで授業を展開していった。 子どもたちには、町家のよさを感じ、「おくりいえプロジェクト」に取り組むやまださんの思いに気づいてほしいと…

【9月3日】2学期の方向性の確認

2学期の総合の1時間目は、1学期の流れと今後の方向性の確認をした。 総合の授業がとても印象深かったらしく、「あの時にこんなことがあった」や、「〜がびっくりした」などの具体的なエピソードをもとに、終止明るい雰囲気で授業が展開していった。 その…

本ブログの位置付けについて

本ブログの位置付けを以下のように設定したが、持続性という観点で変更する。 今年度の学校研究の関係上、児童のふり返りを重点的に取り上げる。具体的には、毎時間の児童のふり返りを以下の4領域に分類する。この分類を行いながら、授業改善に向けた検討を…

【一次第9時】考えたアイデアを提案する

<授業構想> 本時は研究授業である。ここでは、指導案を示す。 <授業省察> 領域1・・・2人 領域2・・・11人 領域3・・・3人 領域4・・・4人(領域4の人数が増えているのはタイムマネジメントに課題があったからであると考えられる。) 授業検討会では、…

【一次第8時】「空き家のよさ」を整理する

<授業構想> ねらい:見学や新たな映像資料をもとに、管理されている空き家のよさを理解することができる。 住宅政策課の方への提案について確認する 課題を共有する 見学を分かったことを整理する 整理したことから「空き家のよさ」について考える 見学し…

【一次第6時】空き家をへらす4つの方法から自分たちができることを整理する

今回は少し簡略化する。 <授業構想> ねらい:空き家をへらす4つの方法を整理し、住む以外にどんな空き家の活用方法があるかを考えることができる 学習をふり返り、課題を共有する 空き家をへらす4つの方法の可能性について話し合う 活用する=住むととら…

【一次第5時】GTを招き予想が正しいかを確かめる

<授業構想> ねらい:空き家に関する問題と金沢市における空き家数が増加していくという事実をつかみ、社会の一員として何らかのはたらきかけをしようという気持ちをもつことができる 1.前時までの確認をもとに学習課題を共有する 2.空き家の定義と問題…

総合ボード

総合の授業は週に2時間であり、意識をいかにつなぐかということが課題として残る。このことについては、空き家問題の実践化に向けてで取り上げた。この打開策として、教室後方部に以下の総合ボードを設置することとした。児童が自主的に調べてきたことや、…

【一次第4時】空き家が放置されている理由を予想する

<授業構想> ねらい:問題がある空き家が放置されている理由について自分なりの予想を立て、今後の学習の展開の見通しを持つことができる 前時までの学習内容を想起する 空き家が放置されている理由について個人で考える 考えを全体で共有する 実際はどうか…

【一次第3時】「きけん」の看板から空き家の問題点について考える

<授業構想> ねらい:空き家がもつ危険性を起点にしながら、空き家の問題点について自分なりに考えることができる 多くの児童が疑問にもっていた「どうしてきけんなのか?」ということを取り上げる。空き家は、防災、防犯、衛生、景観という4つにおいて地…

【一次第2時】空き家見学の情報整理

<授業構想> ねらい:見学した際に気になったことを整理し、空き家がもつ危険性に目をむけることができる。 たくさんの気付きを観点別に整理することが必要である。子どもの疑問の大半は、どうして放置しているのか?どうして危ないのか?であるがゆえに、…

【一次第1時】空き家との出会い

<授業構想> いよいよ総合的な学習の時間が本格的にスタートする。本時では、コアの一つである【探究心をくすぐる事象を提示する】ことを手立てとする。 校長先生からの「単なる3年生への〇〇町案内ではなく、どうせ行くならハテナを見つけてくるべし(本…

単元の概略と授業省察の視点

単元のねらいを以下のように設定した。 金沢市における空き家問題の現状や取り組みを知り,課題を解決していくには適切な手順があることに気づくことができる。(知識及び技能) 課題解決の過程において,自ら課題を見出し,必要な情報を収集し,整理分析・…